小論文はテーマに対する自分の考えを述べていく文章であるが、テーマの提示の仕方によって大きく「テーマ型(課題提示型)小論文」と「課題文型(文章読解型・文章提示型)小論文」の二つに分かれる。
テーマ型小論文
テーマが簡単な語句や文章で提示されている小論文をテーマ型小論文(課題型・課題提示型)という。
何を題材に書いていけばよいのかがすぐにわかる小論文と考えればよい。問題テーマの内容は大まかにいうと、自分に関わるものと社会的な事柄に関するものがある。
(例)・私の得意科目
・人生でやり直したい出来事
・我が県が抱える問題点
・憲法改正を推し進めるべきか
短文形式のものも多い。
・集団での登下校を義務付けている小学校があるが、あなたはどのように考えるか
・インターネットやテレビによる通販の普及について、あなたの意見を述べなさい
推薦・AO入試で提出する志望理由書や自己推薦書も「○○大学を志望した理由を述べなさい」「あなたの長所・セールスポイントは何か」というテーマの小論文と同じであり、テーマ型小論文の一つである。
課題文型小論文
課題文型小論文(文章読解型・文章提示型などとも呼ばれる)は文章を読んで、それに対して自分の考えを述べるタイプの小論文である。設問に要約問題があることが多く、試験時間もテーマ型小論文に比べると長い。
課題文型小論文で大切なことは何が問われており、それに対して課題文は何を述べているのかを汲み取ることだ。その、いわゆる論点さえしっかりと押さえることができれば、書き方はテーマ型小論文と大きな違いはない。
課題文の代わりにデータやグラフ・図表などを読み取り、それに対して自分の考えを述べるデータ分析型(資料提示型)の小論文もあるが、読み取る対象が違うだけで書き方そのものは課題文型小論文と変わらない。