小論文の採点方法

弊社・らくぶん社は全国の高校の小論文の添削をしている会社です。そこで、一般には知ることのできない小論文の採点方法についてお教えします。

完璧な小論文はない

数学なら誰が解いても同じ答えが出るが、文章に答えはない。ある文章を読んで、これより優れた文章はないとは言い切れない。そのため、採点する側として小論文で100点をつけることはまずない。優れた答案に90点台をつけるのか、80点台か、70点台までしかつけないのか、小論文の会社や大学によってまちまちだ。

一応採点にあたって各社・各校ガイドラインはあるが、それで採点者全員が同じ点数をつけられるかというとそうでもない。

小論文は相対評価である

ある答案に何点つけるかというのは難しいが、各々の答案を比較し優劣をつけるのはそう難しくない。慣れている人ならこの答案はよくできている、このあたりができていないというのは読めばわかる。結局のところ小論文は相対評価である。ある答案を読み、さっきのよりは高く、あれよりは低くといったように不等号をつけるような作業をしている。

たとえば点数評価の場合、平均点はおおよそこのくらい、最高点はこのくらいとある程度目安を定めて、平均的な答案には平均点近く、よくできている答案は平均点以上、最もよい答案には最高点をつけていく。受験の場合はもっとざっくり、合格ラインはA、ボーダーラインはB、もう一歩のはC、落第点はDというようなつけ方をしている大学もある。

他の教科なら自己採点できるので、80点など目標を立てられるが、小論文は何がどうなれば80点なのか学校や採点者、受験生によるので一概にいえない。

したがって小論文の試験にあたって目指すべきことは何点取るかではなく、自分のベストを尽くして受験生の上位を目指すことである。

小論文の配点

らくぶん社の配点はこうである(100点満点)

書き方:文字の丁寧さ、原稿用紙のきまりなどの表記面…10点

文章:文体、言葉遣い、読みやすさ、文章力・語彙力…20点

構成:段落分け、文章の流れ、一貫性…30点

内容:テーマに沿っているか、自分の考えが述べられているか、説得力、内容の深さ、独創性…40点

会社や大学によって違いはあるが、評価する項目・内容はだいたい同じだ。配点もおおよそ表記・文章が3割、構成・内容が7割である。ただ印象も大事なので、字が乱雑だったり誤字が多かったりすると、全項目の点数に響く。読み手がいるということを忘れず、丁寧に読みやすく書くことが大切だ。

また字数不足の場合、○割以上書いていないとマイナス何点という基準がある。9割書いていれば減点されることはまずないので、そこを目標に、できれば最終行まで書きたい。

添削はあなたへのアドバイス

学校や塾、予備校その他で添削を受けることがあれば、添削内容はじっくり読もう。添削はあなたへの上達のためのアドバイスだ。書いた内容を他人がどのように感じるかは読んでもらわないとわからない。添削を受ける機会はそう多くないと思うので、機会があったときには有効に活用しよう。

模擬試験の点数を鵜呑みにしない

全国模試など大規模な試験での小論文は、添削者の数も膨大になる。そのため年に1度しか添削しない人や1、2度研修を受けただけの大学生などが採点していたりする。残念なことだが、的外れな添削や採点をしている人も少なからずいるので、書いてあることを鵜呑みにはせず、自分自身で読み直してみて、よい答案か、うまくいかなかった点はどこかなど判断できるような実力をつけたい。

教わる人もよく選ぶ

小論文の専門家は極めて少ない。総合型・学校推薦型選抜で受かった大学生や国語の教師、進路の先生だからといって小論文が上手とはかぎらない。おかしなアドバイスを受けて、かえって混乱してしまう人もいる。

小論文は正しく学べば、成績は必ず伸びる。本当に小論文を理解している人なのか、アドバイスをもらう人は慎重に選ぼう。

らくぶん社の家庭教師・オンライン家庭教師

弊社では関東1都3県で小論文や総合型選抜・学校推薦型選抜の家庭教師を、全国を対象にZOOMなどを使ったオンライン家庭教師(遠隔指導)を行っています。

本サイトの執筆者をはじめ小論文の専門家がみなさんを直接指導します。

詳しくはホームページをご覧ください。(オンライン家庭教師も基本料金は変わりません)

http://rakubunsha.com/service/teacher.html

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